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薄桜鬼、闇の末裔、スクエニ、ブレイド系について徒然なるままに語るブログ。
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まとめです^^
これはサイトの拍手の方にも載ってます!

近況;サイト5000Hit突破!本当に、ありがとうございました

会話集

渡狸
「まだ続きのかよッ!?」

残夏
「ボクはミステリアスだからねっ♪しれに、今何故か元担任のA先生が作者と凧揚げしたいって喚いてるから付き合ってくるってさ」

渡狸
「勝手過ぎるだろ!!」


***


凛々蝶「はっ。はるまき。の妄想力には驚かされるな」

カルタ「…最近は夏目が好きみたい…」

双熾「本命は山崎君なんじゃないんですか?」

蜻蛉「悦いぞー悦ぞーww」

反ノ塚「山崎君は嫁だってよー」

野ばら「じゃあ夏目は側室なのかしら?」

渡狸「そうなんじゃね?」

残夏「あぁん、みんな現実ー^^」


「うえーん、うえーん。怖いよぅ…」

ボクは百目の先祖返り。過去や未来、前世来世から今日の下着の色まで「視えてしまう」普通じゃない子。だから何でも「視える」。綺麗なものも汚いものも。そして、怖いものも。

「また泣いてんの?残夏坊ちゃん」

「うっ…だって、だってぇ…」

「すぐ泣くなんて本当に君男の子なのか?」

「う、ん…」

「ホントかなぁ?」

ボクをからかっているのは使用人の「お兄ちゃん」。生まれてすぐに兄弟と離されたからボクは「お兄ちゃん」が大好きなんだぁ!

「…また怖いの「視えた」の?」

「うん…。怖いお化けが出てきたの…」

「…旦那様…君のお父さんが僕にこれを渡してきたよ」

「お兄ちゃん」はポケットから一枚の布切れ――包帯だ――を取り出した。

「なぁに、これ…?」

「これつけてれば怖いの「視え」なくなるから残夏坊ちゃんに渡しておけ、と仰っていたよ」

「お兄ちゃん」は優しい人だなぁ。

「…何だい…その瞳(め)は…」

「ふふふっ…「お兄ちゃん」、だーい好きっっ!ボク大きくなったら「お兄ちゃん」とおんなじお仕事するっ!」

「君…ならさぁ、SSってのはどうだい?」

「しーくれっとさーびす?」

「ああ。坊ちゃんは先祖返りだから僕と同じことは出来ないけど、大きくなったらSSになるといいよ」

「へぇ…ありがとう、「お兄ちゃん」!」

こんな感じの楽しい生活は続くと思ってた。けど――…。

「…坊、ちゃん…」

ボクは純粋な妖怪に襲われた。

それを庇った「お兄ちゃん」が死んだ。

ボクの、

目の前で…。

「あああああああああああああああああ!」

ボクの孤独な闇は、ここから始まった――…。


***


「お兄ちゃん」が死ぬなんて…。

嘘だ…

嘘だ…

「何故泣く?」

「…誰さ」

ボクは「お兄ちゃん」が死んでからは捻くれてしまった。学校にもほとんど行っていない。今日は久しぶりに来てみたのだ。

「私は青鬼院 蜻蛉。貴様の名はなんと言う?」

「…なんだっていいじゃん」

「…変わったやつだな」

蜻蛉とか言う怪しい奴がボクの隣に座った。

「じゃあなんと呼べばいいのだ?」

「…残夏…。残る夏って書いて、残夏」

「残夏…貴様はもしかして、先祖返りの夏目家の者か?」

「だから?」

「そうかそうか。私は鬼の先祖返りだ!まぁ、同じもの同士、仲良くしようじゃないか!!」

彼はボクに「変わっている」と言ったけど、彼のほうが変わっている気がする。

「蜻蛉」は、ボクと同い年(10歳)で、同じ先祖返りだと言う。後は、かなり変わってて、いきなり「肉便器!」とか、「貴様はMだな!」とか言ってくる若干○○○気味の少年だ。

「キミさぁ、大丈夫?」

「何がだ?私は常に正常だぞ?」

「…そうだね…」

ボクは今日、「蜻蛉」の家に来ている。和風な家とは違い、彼の家は洋風だ。

「そういえば、貴様はなんでも視えるのだろう?今は何が視える?」

「…ボク、「お兄ちゃん」が死んでからは何も視えない…いや、視ないようにしているんだ…」

だって、

視えても何も出来ないじゃないか。

あの時はまだ幼かったからいい。

でも、

今は誰かを守れるようにならないと。

SSのことだって、まだ「お兄ちゃん」に詳しく訊いていない。

それよりも、ボクにもなれるかが疑問だけどね。

「…何か隠しているな」

「え?」

「最近一緒に過ごしてきてわかった。貴様は、何か隠し事をしたり、嘘をついているときは必ず顎に手を当てるのだな」

「…気づかなかった…」

「そうだ」

気づかなかったボクの癖。

じゃあ、


ボクは彼といれば元に戻れるのかな…?

「…なんだ、その驚いた顔は」

「ボクは、自分の癖なんか知らなかったからさ。ありがとう」

「…貴様は笑っていたほうがいい」

「え?」

ボクは間抜けな声を上げてしまった。

「…」

「も、もう1度言ってくれなきゃわかんないだろっ!」

「はははははははwwww」

むぅ…

彼は面白いのか…?



***



5年後。

「夏目さん、こんにちは。僕の名前は御狐神双熾です」

「よろしくっ」

かげたんと出会って5年経った。ボクは少しずつではあるが、笑えるようになり、今では昔みたいに(いや少し違うかな?)人と関われるようになった。

「こいつが残夏の言ってたやつかよ」

去年からSSとなって、ボクのご主人様になった渡狸もいるし、毎日は充実してる。

「お兄ちゃん」、

見てくれてるかな?

***


「え、実家(いえ)出るの?」

「ああ」

渡狸がハンバーグを切りながら言った。

「俺は中学行ったら妖館ってとこに入る」

「へぇー」

その「妖館」とは、先祖返りの者たちを守るために作られたものだそうだ。

「なんかよーSSがついてるんだけど、出来たばっかだからいないんだってよ。お前来るか?」

ああ、

「お兄ちゃん」。

ようやくボクも、誰かに仕えて役に立つことが出来るよ…。

「勿論だよ。行かない訳ないじゃん」

晴れ渡る7月の日。

ボクは渡狸について行き、「妖館」に行くことになった――…。





Fin



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